元素の分布・存在比

元素の分布・存在比

元素の分布には偏りがあり、その存在比は範囲によって大きく異なる。

地球での元素の分布・存在比

地球での元素の分布・存在比

地球化学においては、地殻を構成する主たる元素を主要元素(しゅようげんそ)、それ以外の元素を微量元素と呼ぶ。
古典的な研究成果としてクラーク数が広く知られているが、最近の研究ではクラーク以外の研究成果が利用される場合が多い。
比較的比重が小さい化合物を形成する元素は地殻あるいは大気圏や水圏に分布する。
地球の内部では岩石成分(ケイ酸塩)を主とするマントルと鉄を主成分とする核とから構成されるので比重の大きい元素は地球内部に多く含まれると推定されている。
地球内部ではマントル対流が存在する為、核付近の成分の一部は対流作用により地殻付近まで輸送されるので、中心核付近に多い元素では、全体のごく一部は火山噴出物や鉱脈として地表付近にも分布することになる。

宇宙での元素の存在比

宇宙の元素の存在量とその比率は、宇宙論により推定され、天文学的観測により裏付られている。
ビッグバンで始まった原初の宇宙で生成されたのは、ほとんど水素とヘリウムだけであった。
それ以外の元素のうち、鉄までの軽い元素は恒星が輝く際の核融合で生成され、鉄より重い元素は主に超新星爆発の際に生成された。

宇宙での元素の存在比

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